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だから、私はコンサートをすることにした。

2019年、7月、会社を辞め、オリンピック開会式前日の2020年7月23日、調布グリーンホール。 オリンピック閉会式翌日の2020年8月10日調布たづくりホール確保した。 そして2020年3月24日オリンピック延期。新型ウィルスによる集会禁止。 一生に一度の地元のオリンピックで、外国から来た方に日本の音色でおもてなしをするという企画が、未曽有の事態によって、違う方向へ。 いつも最悪に見える人生のタイミング。運命は自分にいったい何を教えようとしているのか。 たった一人の音楽パートナードンとドンキホーテのように無鉄砲な企画に立ち向かう名もなき車いす。空を飛べるか。

"コンサート"カテゴリーの記事一覧

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  • 会場打ち合わせ「これ、やっていいんだ。」
    調布たづくり、くすのきホールの会場打ち合わせに行った。7月9日午後7時より。

    音響寺門さん・舞台監督小辻さん・当日スタッフの姉・柳どんと私の5人。

    今迄何度も車椅子たった一人で、とぼとぼ、こそこそ低いテンションで訪れたり、あれやこれや電話で初心者なりの問い合わせをしたりしてきたが、頼りになる男たちと姉と一緒に行って、やっとこれが本当のイベントだったのか、とたづくりのスタッフも安心したのではないかと思った。
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    https://twitcasting.tv/c:rarara11922/shopcart/10638


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    ほーら、みてごらん。嘘じゃないんだよ。
    ところが。

    実はちゃんと、昨年から問い合わせたり、お願いしてきたりしたことはすべて、記録されていて、把握されていることがわかって驚いた。

    去年夏に会場を1人で並んでとって、1人で見積もりを立てた時に、『この、補聴システムって何ですか?』と聞いたこと、その後の、しんちゃんをカメラで映したいこと、ライブ配信にたづくりで使っている業者さんを紹介してもらえるかを問い合わせたことまで、ちゃんと記録されていて、どうしますか、と聞かれる。驚くと同時に、素人の問い合わせを五月蠅がっていると思っていたのが申し訳なかった。

    7時からの打ち合わせは10時近くに及んだ。

    音響の寺さんは、この数か月、音響のプロとしての仕事がほぼすべてキャンセルされ、機材も外国から届かず、そんな中、このささやかなイベントに、全力を注いてくれている。交通費もろくに出せないのに相模湖の近くから車でやってきてくれ、生き生きと音響機材について問い合わせるため、どうしても音響専門のスタッフを呼ばなくてはならなくなる。

    さらに、どうしてもコロナの件で伝達事項が増えるため、『こんなにいろいろ長引いてすみません』と謝りながら、この遅い時間に、都度、スタッフを呼び出し、最後は映写室でパソコンとの相性をチェックするまでやってくれる。

    会場スタッフ自身がコロナ災害ににがんじがらめにされる中、現実にイベントを行えるよう杓子定規でない配慮を感じた。

    本当を言って、こんな時期に、有名人でもないのにイベントをしぶとくやろうとする私に対し、たづくり側はクラスターの危険を冒されることがとことん迷惑なのではないかと考えていた私は、実はそうではないことがわかり、なんだかあたたかい気持ちになった。

    この数か月の間、たづくりやグリーンホールのホームページは一気にすごい勢いで内容を充実させた。舞台のあらゆる設備の知識を詰め込んで、さらに動画でわかりやすく説明する情報が追加された。舞台スタッフは休まず、イベントが復活する日の為に準備を続けている。

    すっかり充実した、劇場ページ
    https://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=12666

    よし、勢いづけに、このど素人、口火を切ります。みんな、元気に食べて、免疫つけて、動き出そう。
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  • コロナ渦でのチラシ配布~のりこどんと山田どんと
    今日はチラシをもって姉のりこどんと、コロナ担当大臣、山田どんと一緒に、車で調布の福祉センターを回った。



    意外にもどこにいっても、親切にポスターも貼らせてもらえる。
    有難いことだ。苦労はあったが、調布市関係団体の後援が効いているのだ思う。

    だが、途中から二人は言った。
    「でも、あまり見る人いない感じだよ。」

    今は公共施設も閑散として、わずかなお年寄りがいるが、それも、殆どポスターを見てくれる感じではないという。それはそうだろう。今はお年寄りは外に出ないようにと言われているのだ。

    そこで、今度は音楽に強い桐朋学園に行ってみた。なんとなく手ごたえがないほど無抵抗に、はい、と受付にいた人がチラシもポスターも受け取ってくれたという。ちょっと不安なものはあるが、桐朋学園においてもらえるなんて、大きな収穫である。

    その後白百合学園へ。学校は休校中。とにかく今は休校ばかりだ。




    また、コロナ以前、『オリンピックに来日する外国人向けのプランにくみこみませんか?』と乗り込んだ、パルコのクレストンホテルの偉い方の所にまたのりこんだ。今はオリンピックもなくなった。フロントは閑散とし、どこにも、イベントなどのチラシは置かれても貼られてもいない。

    偉い方は今回はマスクをして、また出てきてくれた。『このイベント、しぶとくやることにしました。チラシおいてもらえますか?』『やるんですね。はい。承知しました。』とすっと受け取ってくれる。

    結局今日のチラシ配りはここまでで、あとは当日の打ち合わせをした。山田どんが足を使ってコロナ渦中のイベントを視察してくれた話を聞く。コロナに対し、大雑把な対応の私と柳どんだが、そうであるほどに、周囲の人がフォローに回ってくれる。

    9日の会場打ち合わせtと受付打ち合わせ。1か月前を過ぎて、このイベントが自作自演から、現実へと変わってきたような気がする。
  • 今日の希望ー長唄三味線の大西さんと、津軽の福さん
    昨日、チラシ3000枚とポスター200枚が届いた。



    1か月前、それも、人数制限250のホールのイベントには多すぎる数だが、ネットがなかった時代、芝居の客席の10倍チラシを配るという基準があった気がする。時代遅れかもしれないが、1度きりの舞台、心置きなく配りたい。
    花火のように1か月の短い命を燃やせ。
    昨年から改定を重ねながら作ってきたきたチラシたちよ!
    というわけで、今日はたづくり中心にチラシを預けに行く。途中、大西楽器店の大西さんのお宅に、楽譜とCDをもってお邪魔する。柳どんが培った信頼で、つながった縁である。

    『磯原節?きいたことないわね。ちょっとまってね。』と言って、大西さんは三味線をもって現れた。一発でほぼ弾けてしまう。それでいて、『たいじょうぶだいじょうぶ。勉強しておきますから。』と、真面目に仰る。本当にできる人は好きでやっているから、引き受け方もあっさりしていて、かっこいい。通し稽古や、唄との合わせまで引き受けていただき、幻になりかかった、私の一番好きな民謡『磯原節』の3分間が舞台に乗ることになった。

    この磯原節は、加藤先生と、紆余曲折をしながら練習してきた曲だ。民謡歌手の渡邊先生にも『素晴らしい』と誉めていただいて、自信をつけて歌うことにした。

    柳どんの小諸馬子唄と尺八風間さんの曲と私の磯原節がサスライト3か所で続けて演奏することになっている。三味線は大西さんで完璧。問題は私の歌だけだ。二人に並べられる出し物に仕上げられるだろうか。

    楽器店の帰り、調布FMに乗り込んで、取材してほしいと直訴してみた。後日連絡となった。10分から15分ぐらいの取材をしてもらえるかもしれない。

    夜は福さんと、荒馬踊りのメロディーをモチーフにして作った『荒馬の夢即興曲』を練習した。福さんの津軽が荒馬の疾走を駆り立てるなり!


    福さん

    後半のある部分で、『ここ、少し止まったらどうですか?』と福さんが言った。それは、早さが違うフレーズの区切りわかりずらいからだった。

    やってみた。すると柳どんが『さみしいね。』と言う。『止まった後、俺と福さんも同時に入ってみよう。』
    やってみた。
    すると、完璧な、”ブレイク”が出来上がった。

    今迄、ブレイクというのを、柳どんはじめ、仲間たちと何度か挑戦したものだったが、難しくてあきらめた時もある。でも、ブレイクを、普通に止まる→同時に合わせて始める。と分解してやってみたら、なぜか簡単にできた。

    取材で一曲だけやるとしたら、荒馬の夢即興曲はどうだろうかと思った。

    今日の希望だ。
  • 皆さん、どうもありがとう。
    昨日、琴の西野ちゃんがコロナ以来初めて復帰し、コーラスと合わせ、なんと4部のコーラスの練習もできた。私のイメージ通りのコーラスを入れてもらえた。

    そして、今日は沢山の笛の会のメンバーが来てくれた。ふしみんも杖で自宅4階の階段を上り下りして、パーカッションヘルプに来てくれた。西野ちゃんは久しぶりの復帰でも、そつなく演奏してくれ、尺八風間さんも、アドリブでぞくぞくするフレーズを沢山入れてくれた。

    そして、今日も準備から指導後片付けまで、とことん動き、最後は居眠りをしていた柳どん、いつも私のネガティブ思考にびくともしないでいてくれて、どうもありがとう。

    皆さん。どうもありがとう!そして、もっと練習します。すみません。

  • チラシ・ポスター発注
    やっと今日チラシを印刷に回すことができた。

    4つも調布市の後援をとっていたため、4箇所から最初は個別に、最後はほかの団体に共有後、修正が入ったりして、なかなか進まなかった。

    結局、遅くて7月3日ぐらい、1か月前に3000部のチラシと200部のポスターが届く。

    さらに、街はぴ、と ちょみっと、イマタマという地元情報投稿サイトにチラシなどの情報を載せた。長文のメールを知り合いに61通送った。破れかぶれでございます。

    https://imatama.jp/event-page/index/4534

    踊りの山田ちゃんが、コロナ対策とチラシ周り、まかしといて!と言ってくれた。嬉しい。することは山のようにあるけれど、どこから手をつけていいかわからなかった。

    でも、蓋をしていた、チラシとポスターが完成したので、思いつく限りやっていかなくては。

    昨日は司会をやってくれる田中さんと話した。あと1か月が迫っているのに、何一つ情報を提供していない。でも、『ネットで、ゲストのこと調べるから教えて。』と、自ら動いてくれる。有難い。

    柳どんに電話をしたら、7月から府中の稽古場再開で、打・GAKUDAN四季の練習が再開。

    明日はしんちゃんの様子を見に行く。

  • 夏至の良き日~風間さんの小鳥さえずる
    昨日の日曜は夏至だった。



    夏至は一年で一番昼が長い、パワーある日で、特に今年の夏至は、星座の配置的にもなんだかすごいらしいし、日食も重なるという。

    そんな夏至のパワーを吸収しようと思いつつ、寝床を離れたのは9時過ぎ。

    正直、いろいろと気が重く、やることは沢山あるのになんとかやっと起きて動き出す。チラシも早く完成させて、印刷に回し、さすがに1か月前には配りまくらなくてはいけない。

    前日には調布狛江合唱団と練習再開。コロナを恐れる中、4人のメンバーが来てくれたが、たづくりでやったイベントは舞台の前に透明ビニールシートをぶら下げたりしながらやったようだ。皆、協力してあげなければと、会長の鈴木さんも、年季の入ったオリンピック音頭で盛り上げてくれようとしている。

    そう、私がパワーを持たなくてはいけないのだ。

    さらに、今日はプロの尺八奏者、風間さんが来る。

    風間さんは、琴の琴木星がいつもお願いしている尺八の先生を通じて紹介されて今度のコンサートに参加してくれることになった。プロになったばかりで年も若くアイドル並みのビジュアルだが、尺八を吹き始めると、さすがプロ、と周囲をうならせる。

    琴木星・小波会とコロナで参加をとりやめても、風間さんは、『出演します、一緒にいい会にしましょう』と言いつづけてくれた。

    柳どんとの練習を12時から開始し、私は暫くやっていなかった胡弓を久しぶりにやったら、音は外すわ、糸は切れるわで、根気強い柳どんを待たせながら、どう頑張っても練習に気合が入らなかった。

    そこに風間さん登場。
    Tシャツに自転車で、颯爽と到着。チラシをもらっていた5月のコンサートが中止になっていたので『コンサート残念でしたね。』と言ったら、『いやあ、いろいろ(出演先)全滅ですよ。』とニコニコしながら、素早く準備完了。若いけれどプロは行動がきびきびしている。




    琴木星との演目から、急遽変更して決めた『小鳥の歌』をはじめて合わせた。小鳥の歌の柳どんの笛は本当に小鳥がさえずるようで、通常の尺八よりも篠笛のほうがきっと合うと思っていた。

    ところがなんと、また別の小鳥が登場した。二人の小鳥がさえずるような掛け合いは素晴らしく、私一人が箏をとちったり琴柱を倒したりして、あたふたしていたが、これを補って余りあるうっとりするような音色。

    結局本手と替手を二人で入れ替わりに演奏することになった。

    その音色をぜひお聞かせしたいところですが、今回は『さくら元禄』の一部のみ、お見せしましょう。


    『さくら元禄の練習』

    そして、その後、なんと風間さんは我々の悩ましい『幻の東京オリンピック2020』のファンファーレを始め、あれに!これに!参加してくれることになったのである。

    夏至の奇跡である。

    元気になった帰り路、先日、日舞の名取、山田さんに ”「小鳥の歌」って踊ったら素敵だろう”
    と送ったラインの返事が来る。

    『すっかり、なおちゃんの小鳥の歌にはまっています。』

    すぐに返事を出した。
    『今素晴らしい小鳥の歌を聴きました。ぜひ踊ってください。』

    残念ながら今日は雲の向こうにぼんやりかすんだ、夏至の月の光を見上げてパワーを受ける私だった。
  • ライブ配信をしたい
    自粛が始まって、すぐに楽器のコラボで星野源の”うちで踊ろう””とか高島ちさ子が”負けないで”、とかテレワークでネット上で合奏したりしていた。ユニコーンの奥田民生とかも、遠隔でセッションを試したりしていた。



    調布で活動している和楽器サークルもくもく会は、この自粛中に、ズームで合奏するイベントを開いたりしていた。

    もくもく会の一人が『さくら』というオリジナル曲の和楽器のテレワーク演奏に参加し、出来上がった作品を紹介していたが、そのレベルの高さにびっくりした。



    胡弓の木場先生も、YouTube稽古、Zoom稽古、Zoom飲み会などを始め、また、ブログでも以前紹介したが、◉Gift Music :祈りが繋げる未来への橋「日本・シルクロードの音楽で紡ぐ祈りのリレー LIVE配信」◉(視聴できます)
    https://silkroadjapan.org/gift-music-202005/
    での演奏も素晴らしかった。

    世の中進化が早くて驚く。みんなただ引きこもっていない。なんて勤勉なんだろうと思う。

    自分は、zoomが外国でも危険視されていて、危険だと思っているので、その代わりこの時期にむYAMAHAが無料開放した「NETDUETTO β2」という遠隔演奏のソフトを入れてみたが、合奏する相手がいない、と相変わらず1人で空回りをしては、テンションを下げていた。

    でも私も自粛になってからずっと、ライブ配信について考えていた。私もこの今の潮流に乗れるだろうか。

    今の時点で、調布のたづくりは500人のホールに100人までしかいれられないことになっている。

    チラシ第3弾については既にライブ配信の文言を載せて今いろいろ当たっている。また実力以上のことに手を出して、空回りするかもしれないが、一回きりのイベントだ。思いつく限りのことをやってみたいと思う。
  • コロナ後のポスター第3弾
    ポスター図案作った。コロナ後の街でこのポスターが人を呼んでくれますように。

  • 本日、本番2か月前。チケット販売15日より。
    なんだかんだで、また太鼓のグループが一つ減り、今日で本番2か月前。チケットはまだ1枚も売っていない。

    今日、後援を頼んでいた調布市を始め、4つの調布の窓口に日程を1日にした変更届を出した。さらにコロナについての対応の書類を出さなくてはならない。

    コミュニティー財団のKさんは、『心配して、ホームページをチェックしていました。』といった。

    たづくり窓口ににチケットと、7月23日の日付だけマジックで消したチラシを持って行った。写真を写して来ればよかったと後悔したが、チラシの棚には『日本の音色』のチラシだけだった。



    ついに、たづくりにチケットを預けました。

    6月15日チケット販売開始です。

    ネットの販売も始めます。

    もう少々お待ちを。

    ライブ配信について、ずっと目をはらして調べていました。すべて一人でやるのは結構大変です。やる、やらないを悩んでいる間、ずっとホームページもブログも練習も放置していました。柳どんはFacebookを始めてくれました。

    そして、結局幻に終わったのはこちらのチケットでした。

  • 舞台監督~こつじん、ありがとう。
    舞台監督を頼んでいた中さんは、(20190815舞台監督決定。わくわくが生まれる。)昨年から原因不明の足の病気で立てなくなってしまい、舞台監督不在の状況になっていた。友達の少ない私が、胸を張って、『舞台監督は調布での長年の友人だ』、と言える人だったので、とても残念だった。

    あと唯一頼める人は、ドンの長年の友人で、調布から遠く離れた墨田区の荒馬座準団員兼公務員のこつじんだが、6月を前にして、まだ足踏み状態だったため頼んでもらうのを躊躇していたが、ドンがさっさと連絡を取り、調布のグリーンホール前で会うことに。

    『いいよ。やるよ。夏休みとってたけど、実家に帰るのは7月にしたから、大丈夫。』
    ドンとこつじんは同僚で、かつ、ドンは荒馬座の会員で、いつも観客動員など協力している付き合いがある。一緒に東北ボランティアで演奏をした仲間でもある。
    GAKUDAN四季の舞台監督もお願いされたこつじん
    GAKUDAN四季の舞台監督も2回やったこつじん(左から3人目)

    久しぶりに3人で居酒屋に入ると、入り口で体温計銃を突き付けられ、消毒液を手に噴霧されて、使用禁止プレートで間伐されたテーブルで飲む。いつものような他愛もない雑談の後、参加人数が減ったため作り直したプログラムと、舞台平面図を渡した。

    こつじんは、『大きいホールでやるのは、今がチャンスだね。』といった。一方ではこんなときに、と眉をしかめる人もいるだろうが、そういう意見もあるのか、と思った。まあ、ガラガラで上等だ、と胸を張って言えることは間違えない。プログラムについてもいくつかアドバイスをもらった。

    よく考えると、こつじんはGAKUDAN四季の舞台監督を2回もやり、一緒に東北で演奏し、荒馬座公演見に行ったり、ドンとのライブに来てもらったり、ドンの還暦を楽しむ会で八丈太鼓をたたいてもらったり、四季の共通友人がなくなったお葬式に行ったり、その後は必ず一緒に、たわいもない話をしては飲む。もとはドンの友人であれど、30年前から知っている中さんよりずっと知り合いだなんだよなあ、と思うのだった。

    しばらく自粛していたため、皆、飲みと会計のバランス感覚を失っており、単価の安い串揚げ屋で、目玉が飛び出る金額になってしまった。私は生とハイボールと日本酒ちゃんぽんにし、途中から記憶がない。

    帰りは相変わらず車椅子からこけたり道を間違えたりしながら帰った。おぼろげな記憶では、知らない親切な人が駅までついてきてくれるのを、断りまくりながら、駅員さんに頼んでくれているのを振り切るように電車に乗る。(飲むといつも、心配する警察さえ振り切ろうとする私だった。悪かったなあ。)

    なにげにこうやって、日常が取り戻されつつあるように見えるが、甘いだろうか。