"ハッピーバンド"カテゴリーの記事一覧
-
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
-
ハッピーバンド、2回目にして大事件が起こった。
アレンジと指導をお願いしていたカツどんが、出演を降りてしまったのだ。
理由は『方針の違い』。しかし私のほうは方針などあるわけもなく、ただ、素人ながらベース音パートを入れたいという希望を伝えただけなのだが、ドンに言わせると『折角、あのロックをすべてアコースティックと和楽器でやるという方向で苦労して楽譜を作ったのに、原曲のイメージにこだわり続けたことに失望したんだろう。』という。
(原曲)ハッピー
取り残されてみて、なぜ、”アコースティックバージョン”にしなくてはいけなかったのか。ということが、2回目の練習以降、新しくはいったギタリストのユッケさんや、電気を通す楽器とセッションしてきた東ちゃんのの口から出てくる、アンプだアコギだ和楽器だ、とか、音響寺門さんの言う、反響盤だとかダイレクトボックスだとかの言葉から、少しずつ分かってきた。
(アコースティックバージョン)ハッピー
反響盤を使ってマイクを使わずに演奏することが多い和楽器と、すべてマイクやアンプなどを使う電気を使った楽器の共存はとても難しいらしい。
最後にカツどんがアドバイスをしたのは、カラオケ音源をPAで鳴らし、そこは楽器やコーラスが加われば、マイクやラインで全部拾えなくても問題ないのではないかとのこと。
それもありなのかもしれない。と、グリーンホールとたづくりにカラオケのハッピーが流れ、その中にポツンとメンバーが楽器を持って立っている姿を思い浮かべていた。
そんな中で、緊急に集まったユッケさん参加の練習が16日だった。ドンと、ギターKさんと、Kさんが連れてきた大山さんが集まった。
ユッケさんと出会ったのは調布の和楽器サークル『もくもく会』で、和楽器とセッションする中に胡弓で押しかけて一緒に演奏させてもらって楽しませてもらったことから、声をかけ、ラインで二つ返事で参加してくれることになった。お母さんが箏をやっていて、自分はギターだけれどほとんど聴き取りで演奏してしまい、五線譜は苦手とのこと。
ユッケさんは既に曲を覚えてアコースティックで、『五度なんですよ。』という音階でガンガンコードを奏でている。
ドンはノリノリで木の棚を、ドラム代わりにたたき、笛の即興を入れる。私は歌い、Kさんは『カモーン』とか言っている。
捨てる神あれば拾う神あり。でも、どちらも神だ。カツどんからは、この曲のやり方を教わった。この神たちからいいものをすべてもらって素晴らしいハッピーが生まれますよう、祈るのだった。PR -
1月13日。この日はコンサートで演奏する『ハッピー』バンド始動だった。
(かつドン参加。ハッピーの始まり始まり!)
キーボードor鍵盤ハーモニカ:かつどん、ギター・コーラスKさん、箏・あづまちゃん、三味線・丸さん、太鼓で角さん、そして、カホンor笛orパーカッションでドン。私はボーカル。
一度も集まったことのないメンバー。私が声をかけて始まった新しいグループだ。私は今までドンの関わるいろいろな演奏に金魚の糞のように参加し、ドンが仕切る居心地のいい場所でただひたすら自分の演奏のことだけを考えてきた。
今回は違う。ドンは参加者の一人であり、メンバーをつなげるのは自分なのだ。こんな立場に立ったことは一度だってない。そして、すべての頼りはかつどんのアレンジと指揮である。
ドンはいつもリーダーなので、皆が本当に集まるかどうか保証はないのに、総合練習の場所を用意し、その場をうまくまとめ上げ、時間内に仕上げるという作業を平然とやってきた。それを、今までと違った意味で感心するのだった。
かつどんとKさんは30分たっても来ない。かつどんには昨日電話しても返事がなかった。Kさんはメールを出したがEメールだけで大丈夫だったろうか。時間になってから慌てて連絡を取ってみる。ほかのメンバーは期待と不安の中で(?)、私のメールを頼りに既に集まっている。
そして、かつどんは、調布で徘徊して30分ほど遅れてやってきた。
髪型がバサッと、かなりラフなことになっている。もしカツどんが今日を忘れていたらどうしようという今までの不安がなくなった安堵感を隠しつつ、『かつどん!今起きばなって感じですか?』と元気に迎えたが、かつどんは、謎の『意味わかりません』の表情である。
カツどんが髪の毛をばさっと掻きあげ、バサッと取り出したのは10枚にわたる全パート+Kさんコーラス隊の楽譜だった。手描きではなく、パソコンで作成された既製品のような楽譜。ただ、中身のパートは全部和楽器である。
『じゃ、ゆっくりやっていきましょう。これは、基本的にボーカルとパーカッションが中心。キーボードメロディーを弾きません。琴と三味線でメロディーラインをお願いします。』
日本舞踊の名取でありながら、インドの巨大なシタールみたいな楽器を演奏する謎の女性、丸さん、おたまじゃくしの楽譜でジャズに箏の伴奏を入れたいあづまちゃん、二人は楽譜を受け取り、生き生きとした目をして調弦を始める。
いつも民謡の会や琴の会の演奏や荷物運びを半ボランティアでやりながら、プロで太鼓のグループを主催している穏やかな角さんは、いつもと違うリズムに、ドンに相談しながら楽譜と格闘している。しかしこの方がお面をつけて太鼓をたたき始めると人が変わるから面白い。
ドンは、さっさとカホンに乗って、叩いていたかと思えば、タンバリンに笛に、私が歌うとコーラスを入れる。かつどんは、ドンとドンの仲間と私とで、東北のボランティア演奏を一緒にやったことがあるので、心得たものだ。『ドンには、いろいろやってもらいます。』
Kさんは一時間ほど遅れて現れた。『どうもおまたせ-!』と飄々とやってきて、10枚の楽譜を地べたに並べた。眼鏡をずらして、自分のグループのためにコーラス部をさらっている。わからないことがあれば、明るく質問する。『ブレイクってどういう意味?』『ところで、ギターのうまい人しってる?』
一通り最後まで説明しながら、ちゃんと最後まで通すことができた。カツどんの周到な準備のおかげである。皆でお茶を飲みつつ、次回の練習は2月半ばに決めることとなる。音響の難しさもあるので、まずはとにかくシンプルに仕上げる。もし、これから加わりたい人が出てきたら、また、カツどんが新しく書いてくれるという。
終わった後、久しぶりにドンとかつどんと3人で飲みに行く。本番近くなったら、どこかのイベントにコラボして演奏をして宣伝をしよう、などと話した。今回のメンバーなら、調布警察前の広場でも、『演奏しよう!』と集まってくれそうな気がした。
楽譜は手描きが一番早いよ。パソコンでやると、出来上がったら便利だけど、時間は10倍かかる。とカツどんは言った。ということは、あの長い楽譜、いったいどれぐらいの時間がかかったんだろう。来た時、寝起きみたいに見えたのは、きっと昨日まで追い込みでやってくれていたんだと思った。
なんだか大きい借りが積もっていく。でも悩むよりとにかく、みんな、やってよかったと思ってもらいたいと思った。成功させたい。みんなで思い切り楽しみたい。ハッピーになるぞ!そう思えるのだった。 -
数年前にドンが毎年笛の伴奏で参加していた三陸みなと祭りで、一緒に演奏した仲間、かつドンが、一番難しいプログラム、フィナーレの(ハッピー)という曲で、参加してくれることになった。
私と、笑いのツボが似ている気がするのは、きっと変わっているんだと思う。居合をやったり、ヨットをやったりと、クールで熱い。音楽の本業はけん盤ハーモニカでjazz。その腕のすごさはぜひ本番で聞いていただきたい。
一度、断られかかっていた。指の関節が腫れて、組織が壊れる病気になっていて、音楽も辞めようかと落ち込んでいたが、なにもすぐにやめる必要はない、と思い直したという。
家に打ち合わせにいった。
部屋はキーボードとパソコンモニターが3台、スピーカーいくつかに、楽譜やCDが並んでいる。おお、スタジオ部屋だ、と感心する。なにせジャズマンとのあいだの子供を芸大に送り込んでいる。
「なんで、こんな難しい曲を選んだの?」
と聞かれた。
これを聞くと本当にハッピーになるから、どうしてもこれが歌いたかったとこたえた。
そう。ろくに楽譜も読めないのにこの曲を選び、ドンにも君が代とともに反対されていたが、かつドンの参加で、ドンの反対は翻った。
幸い三味線でやりたい、琴でやりたいという前向きな女性も名乗りをあげてくれたが、そう簡単にまとめられる曲でないことが、かつどんの話を聞いてわかった。アレンジありきだ。
「私、音楽辞めようと思ってたところになおこちゃんから誘いを受けて、なんかお前も頑張れといわれてるような気がしたのよね。」
と、かつドンはいった。アレンジも全面的に引き受けてくれそうだ。
一度はあきらめていたカツどん参加により、ハッピー計画始動!