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だから、私はコンサートをすることにした。

2019年、7月、会社を辞め、オリンピック開会式前日の2020年7月23日、調布グリーンホール。 オリンピック閉会式翌日の2020年8月10日調布たづくりホール確保した。 そして2020年3月24日オリンピック延期。新型ウィルスによる集会禁止。 一生に一度の地元のオリンピックで、外国から来た方に日本の音色でおもてなしをするという企画が、未曽有の事態によって、違う方向へ。 いつも最悪に見える人生のタイミング。運命は自分にいったい何を教えようとしているのか。 たった一人の音楽パートナードンとドンキホーテのように無鉄砲な企画に立ち向かう名もなき車いす。空を飛べるか。

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天の怒り? 天変地異
台風19号が接近している。最大級の台風に、ホームセンターもヨーカドーも長蛇の列だ。

ドンが、「なんか、やばいよな。」といった。つまり、気象がおかしいということ。

ドンはいろいろなことをあまり心配しない。私が心配しているときはいつも合理的理由で一刀両断される。だが、ドンが「やばい」というときはたいていやばいので、私もやっぱりやばいのかと思った。

天が怒っている?

私たちは今、安全な家の中で、テレビを見ながら、平和なバラエティー番組の合間に、気象衛星からの映像を見ることができるので、台風に対しても上から目線である。「君が来るのを知っているよ」、「君が何でできているのかも知っているよ」って具合だ。だが、本当に台風について、私たちはわかっているんだろうか。

映像がない時代の人は台風を天の怒りだと感じていただろう。台風は上から見られるようになりました。だから天の怒りではありませんといえるのだろうか。

私たちが作ったわけでもない人間は、他に類を見ない頭脳を持っていて、宇宙へも飛び出し、さらに、頭脳をもってしても説明できない直感などの能力を使って、なにか「やばい。」ものを感じたりする。

最近、「やばい。」を敏感に感じ取った、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリさんに対する批判をネット上で目にするようになった。

その心理はわかる。私も最初、睨みつけるような目で、「私たちは、あなた方を許さない。」と牙をむく彼女の演説を見た時は、「なんで、あなたにそこまで批判されなくてはいけないの?」という不快感を感じた。つまり、責められているのが自分であるような気になったわけだ。

責められたので、あなただってこの便利を享受している、世界に守られている一人の子供にすぎないでしょうに。と言いたくなった。

でもよく考えると、私が子供の頃、こんなに資源は無駄にされていなかった。さらに、江戸時代になると全てのものはリサイクルされ、自然とうまく調和していた。本当にこの100年ぐらいの間に沢山の資源を食い尽くしていることを考えると、彼女達子供は確かに被害者であり、攻撃されている加害者は現代の大人なのだ。

昔、「やばい」と感じ、フランスを救おうとしたジャンヌダルクは、狂信者として火あぶりにされた。軌道を変えようとする先駆者はいつも苦難の道を歩む。

もう一人、「やばい」を早くから感じて環境破壊を止めようとして、志半ばに力尽きて亡くなったビッグアーティストを思い出した。

マイケルジャクソンだ。

2007年、彼はロンドンでファイナルツアーの直前に突然亡くなった。ツアーで一番のメインは「アースソング」。これは突然マイケルに下りてきた曲だったという。彼は自然破壊によって、自分の後の世代が受ける苦難を心から危惧していた。

彼はファイナルツアーで「アースソング」を以下のように演出する予定だった。
※幻のファイナルツアー前の3か月のリハーサルを追ったドキュメント「this is IT」より

舞台背景のスクリーンには愛らしいの少女が出てきて、花畑の中で眠りにつく。場面は変わり、森はブルドーザーに破壊され、一面の焼け野原になる。少女は眠りから覚め、緑の植物を守ろうとして、振り返ると目の前に巨大なブルドーザー。そして舞台は炎に包まれ、スクリーンからブルドーザーが飛びだしてくる。「これは、決してハッピーエンドじゃない。(マイケル)」

随所にマイケルのコメントが流れる。

自然は必死になっている。人間の不始末を埋め合わせようと。
地球は病んでいて、熱があるんだ。今でなければもう治せない。
今が最後のチャンスなんだ。
僕らは暴走列車。
今こそその時
みんながこう言う。
”誰かがやってくれる”と
誰かって?
僕らから始めよう。
でないとなしえない。

そして、リハーサルの終わりに、本番を控えたメンバー全員が輪になって手をつないだなかで、マイケルが皆に伝えたメッセージ。

皆愛している。
僕らはファミリーだ。
世界に愛を取り戻そう。
愛の大切さを思い出させるんだ。
互いを愛すること。僕らは一つだ。
そして地球を大切に。
4年で環境破壊を止めて地球を守ろう。
ぼくらが伝えるのは大切なメッセージだ。
みんなの協力に感謝します。

そして、そのあと、本番目前にして、彼は力尽きてしまった。
10年以上前の話だ。



ところで、この1か月ぐらい前から朝の1時間お掃除を始めた。89歳のお年寄りを手伝おうとしたのがきっかけだったが、今までボランティアで掃除なんて、定年して暇にならなければやらないと固く思っていたし、人目が恥ずかしかったが、勇気を出してやってみると一日で慣れてしまった。

サルが一匹、芋を払い始めて、長い年月の間に、少しずつ芋を洗うサルが増えていき、ある割合まで増えると、あっという間に世界中のサルが芋を洗うようになるという話を聞いたことがある。

私がボランティアで掃除を始める段階は、もう、世界中の人が環境破壊について行動を始めるちょっと前の段階のような気がする。

だから、希望は目の前にある。
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