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だから、私はコンサートをすることにした。

2019年、7月、会社を辞め、オリンピック開会式前日の2020年7月23日、調布グリーンホール。 オリンピック閉会式翌日の2020年8月10日調布たづくりホール確保した。 そして2020年3月24日オリンピック延期。新型ウィルスによる集会禁止。 一生に一度の地元のオリンピックで、外国から来た方に日本の音色でおもてなしをするという企画が、未曽有の事態によって、違う方向へ。 いつも最悪に見える人生のタイミング。運命は自分にいったい何を教えようとしているのか。 たった一人の音楽パートナードンとドンキホーテのように無鉄砲な企画に立ち向かう名もなき車いす。空を飛べるか。

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赤毛の坊主になる

最近髪を赤毛の坊主にした。そんな気分だったからだ。

不思議なことが起こった。

今まで、自分の姿を想像すると、なんか灰色イメージだった。いつも人に見られないようにこそこそしているイメージ。人と顔を合わせないイメージ。

ところが赤毛の坊主にしたら、自分を想像したとき、カラーで思い浮かぶようになった。キラキラして色白で、いつもにこにこしていて、活発で近寄りやすい車椅子の女性が思い浮かぶようになった。


鏡で見る自分より、想像する自分がすごくいい感じ。鏡を見たら、あれ、やっぱりそんなにきれいじゃないや、と気づく。でも落ち込んだりしない。鏡を見たからって、想像の姿のグレードが下がらない。自分の姿はいつも見えなから、自分はきらきらしているんだ、と思って街を動き回るようになった。

不思議だ。中身が変わったから赤毛の坊主にしたくなったのか、赤毛の坊主にしたから中身が変わってきたのかわからない。

でも、地味な性格を変えたくて…みたいなところを人に見せたくない、という屈折した考えがあって、素直になれなかったが、こういう姿にしたい、という願望に素直に従うことはとてもいいことだと実感した。


髪を切ってくれたのは、町田のLUMの店長。LUMは、わたしにとっては最高の店。


https://minority-inc.com/lum/


居心地のいい場所が自宅以外にほとんどない私の、珍しく癒される場所。

LUMでかかっている音楽は私好みの癒し系女性ボーカルが多い。髪を洗うスペースは暗くなっていて、壁にいつも変わった映画を映している。そこは別の音楽が不快でない感じで重ねて流れている。不思議な感じ。頑張っていないのに普通にアートな空気が流れる。

店長は穏やかさの極致で、にこにことただ嬉しそうにお客さんと話し、好きなように切ってくださいというと嬉しそうに、遠慮なく、本当に好きなように切ってくれる。その嬉しそうな姿が見たいので、店長にはなるべく注文しない。

切っている間、アフリカ人とおなじように裸になって、アフリカをかっこよく写す女性カメラマンのこととか、マイケルジャクソンが東欧が民主化したときの最初のライブ、バタバタ倒れるやつとかおしえてもらったり、音楽とかのことも教えてくれる。私もいろいろ語ってしまう。

この店長、昔はコンビニ弁当ばかり食べて倒れたことがあるらしいが、今は美人の妻と子供を養い、アートでアースでローカルでおしゃれなお店とのコラボをしながら、なんか地場産業・とか地産地消とか、よくわからないが、そんな、安定の人生に踏み出したようなふりをしている。というか自分でもそうだと思い込んでいる。

でも、もしかしたら、突然にこにこ笑いながら、どこかに放浪の旅に出て帰ってこないんじゃないだろうか、とひそかに想像したくなってしまうような男だ。

赤毛の坊主にしに来たと言ったら、店長は、「なかなか、坊主のオーダーはないですね。楽しいです。」と言って、意気揚々と、あっという間に赤毛の坊主にしてくれた。

ただ、店長流に、こめかみの毛の束を白のグラデーションで脱色してある。

鏡にうつった店長と二人で記念撮影した



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