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だから、私はコンサートをすることにした。

2019年、7月、会社を辞め、オリンピック開会式前日の2020年7月23日、調布グリーンホール。 オリンピック閉会式翌日の2020年8月10日調布たづくりホール確保した。 そして2020年3月24日オリンピック延期。新型ウィルスによる集会禁止。 一生に一度の地元のオリンピックで、外国から来た方に日本の音色でおもてなしをするという企画が、未曽有の事態によって、違う方向へ。 いつも最悪に見える人生のタイミング。運命は自分にいったい何を教えようとしているのか。 たった一人の音楽パートナードンとドンキホーテのように無鉄砲な企画に立ち向かう名もなき車いす。空を飛べるか。

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オリンピック 日本 サービス
実家福岡に一時帰省することにした。

福岡行き高速バスに乗る前になんと、車イス左のタイヤがぺったんこに潰れている。バスの受け付けに言ったら空気入れを持ってきて、空気をいれてくれる。しかしパンクしており、いれた端から抜けていく。

そういった、預かり知らぬトラブルに、バス会社の必死に対応してくれている横で、サービス担当でずっと立ち続けている若い女性はボーッと見ているだけである。後でわかったが中国人だった。

本当に最近は人手不足らしく、サービスの顔になるような場所にも外国人の接客スタッフが多い。

高速バス、博多号に乗り込んで車イスを胴体にいれてもらい、手すりと背もたれを頼りに座る。

私は立てるころからこの博多号を使い続けてきたが、乗るたび、時代に合わせて変わってきている。

今回は前方3席は2列の個室になっていた。座席は黒いマッサージチェアみたいな椅子にグレードアップ。コンセントの代わりに差し込みがusbになっていて、手元明かりは二ヶ所になり、ピンポイントの範囲が鋭く小さく明るい。カーテンが、つながっておらず、個別にそれぞれ前方にぶら下がっている。
そして、カーテン閉めるようにという案内の代わりにご自由に開けて夜景をごらんください。左側は、途中で閉めに来ますとのこと。

閉塞感がへり、体が楽になった感じ。そして、気づいたのはアナウンスの声の素晴らしいこと。心配りと愛がこもっていて、狭いバスのなかで、(どうもありがとうざいます。田中さん!本日だけといわず、これからも宜しくね。)と頭を下げたくなるようなアナウンス。かなり訓練されている感じがする。

この日本の夜行バスの、経験の蓄積からなるサービスは、世界に誇れるのではないか。

狭い国土で、和を尊びつつも、自分の空間に拘りつつ生きる日本人が、究極の狭い空間で、他人と一晩を過ごすという大変な制約。起こる問題を一つ一つクリアしてきたこのサービス。

オリンピックに向けて外国人が増えることを見越して、バスのサービスにも、ものすごく力をいれているのかもしれない。旅行者にとって、バスは値段的にも、便利さからいっても、大変有難い乗り物だ。

バスターミナルでは、外人さんににこやかに説明をする社員が生き生きと会話し、その勢いで私にも、(なにかお手伝いできることはありますか?)とあちらから声がかかる。

日本人は、外国に留学したりという人が減り、国からでなくなったと聞く。しかし、国内には外国人が増え、いながらにして国際化していかなくてはいけない状況がある。

これからの日本は、とことん平和と和を尊びつつ、古いものと新しいものと異質なものを全て受け入れ、サービス精神というものを教えられる世界が学びにやって来る国になればいいなあ、とおもうのだった。

だから引きこもっている心優しき沢山の引きこもり日本人が外に出てこられるように、もっと働きやすい世界になってほしいと思う。


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